ハンドファスティングとは、ヨーロッパの伝統的な結婚式の儀式のひとつです。挙式で新郎新婦の手と手をほどけないように結ぶことで、二人の結婚の誓いを固く結び、夫婦がひとつになったことを象徴するためのものです。
アイルランドやスコットランドでは、現在も伝統としてハンドファスティングを行うカップルが多いそうです。
異教徒から入ってきた習慣のため、特に無宗教ウェディングのカップルに人気の演出となっています。
「ハンドファスティング」という言葉の起源
「ハンドファスティグ」とは古くから存在する「結婚」を意味する言葉です。また、「ハンドファスト」とは「正式に約束を交わす」という動詞を表しており、これも主には結婚の約束のことを指しています。
元々はケルト民族の間で誕生し、歴史的に様々な民族の結婚式で「手を握り合い約束をする」という意味で使われて来ました。ある民族では「結婚」の代わりの言葉としても用いられたこともあったそうです。その後次第にヨーロッパ諸国にも広まり、結婚式で取り入れられ始めました。1990年代にハンドファスティングを行った結婚式の映画が上映され、その影響から人気が広まったとも言われています。