ユダヤ人の結婚式で定番の「ホーラ」、もしくはチェアーダンスなどと呼ばれるダンスがあります。
ホーラはユダヤ人の古くから伝わる伝統のダンスです。人が座ったままのイスをゲストたちの手で高く掲げて、みんなでお祝いするダンスのことを言います。
ユダヤでは、結婚式だけでなく、成人のお祝いなど、なにかおめでたいお祝いごとをする際にこのダンスは行われます。
結婚式においては、何人かの強く勇敢な友人ゲストたちが代表して、新郎新婦のイスを担ぎ上げて祝います。
どんなダンスなの?
新郎新婦は、ダンスの前まではメインの席でゲストや家族と団欒していますが、このダンスが始まると、ホールの真ん中へとイスが運ばれていきます。その後、新郎新婦はイスに座ったまま担ぎ上げられ、ダンスがスタートします。
新郎新婦のふたりは、最初は恐さと衝撃でとてもこわばった表情になりますが、次第に慣れてきて楽しくなり、笑顔があふれ盛り上がってきます。最初は、新郎新婦で手をつなぎ、ダンスを楽しみますが、慣れてくると、新郎新婦はハンカチなどを回しながらホール中をパレードしていきます。
その間、友人たちはその周りをぐるぐるまわりながらダンスします。その後、両親や親友たちも同様に担ぎ上げられ、ゲストみんなで新郎新婦を祝福していきます。最初は多くの人がこわい表情をしていますが、ケガなく無事に終われるとさらに新郎新婦や家族からは笑みがこぼれます。