リングピロー(Ring pillow)はキリスト教式ウェディングで使われる道具の一つで、リングピローの上に結婚指輪を置き、挙式の際にリングベアラーが祭壇まで運びます。
リングピローの役割は結婚式で指輪を目立たせ、結婚の象徴でもある指輪に敬意を示すという意味でもあります。またリングピローを使って指輪を運ぶことによって、それらの重要性を強調するものでもあります。
リングピローの使い方
ほとんどのリングピローは指輪を固定するためにリボンや紐が付いています。これらで指輪を結んで固定しますが、取り外す際に簡単に取れるように、きつく結び過ぎないようにしましょう。
またリングピローに付ける指輪は一般的にはダミー(偽物)を使います。これはリングベアラーを務める小さな子供が高価な指輪を紛失するのを避けるためとされていますが、実際には本物の指輪を使うカップルや、全く指輪を置かない(リングピローのみ)といったこともあるようです。
指輪にダミーを使う場合は本物の指輪はベストマンが持っており、リングベアラーが祭壇までリングピローを運んでから、ベストマンがリングを入れ替えて本物を新郎へ渡します。
リングベアラーがリングピローを運ぶ際は、胸もしくは少し下がったお腹の前付近でリングピローを持ち、敬意を込めて運びます。祭壇まで到着したら、リングピローを司式者に渡すか、もしくは台などに置き、リングベアラーは付添い人の列に加わるか両親のいる席に付きます。
リングベアラーはリングピローを正しく運ぶために練習が必要な場合もあります。
リングピローの逸話?
リングピローを生まれた子供に、”ファーストピロー”として枕の代わりに使うと、その子供は健康に育つという言い伝えがあると言いますが、これは欧米のウェディングプランナーは誰も知らない話で、日本でつくられた逸話の可能性が高いでしょう。
ただ、リングピローのその後の使い方としてはとてもステキな使い方だと思うので、リングピローをファーストピローとして使いたい場合は、クッション型のリングピローを使うと良いでしょう。